2021年後半からいきなり現れた「web3(ウェブスリー)」「web3.0」というキーワード。
私はITエンジニアでもなければ、ビットコインを大量保有しているわけではない。仮想通貨トレンドにのってウハウハになっていたわけでもない。
なんとなく「web3は仮想通貨ではない!」ことくらいしかわからない、ただの平凡な都内在住30代の男性。
そんな私がいくつかの記事や動画をみたり、実際の起業家の話を聞いて、web3(web3.0)をざっくりなんとなく解釈してみました。
- web3ってなに?
- web3ってつまりどういうこと?
- web3では何ができるの?
- 具体的な事例はなに?
- web3はこれからどうなるの?
こんなことを独自解釈で整理しました。
先に結論的にザックリまとめると
〇 既存のプラットフォームとは全く違う形の新しいプラットフォーム 〇 独自ルールを設定できるコミュニティが作れる 〇 web3はインターネットバブル期にオーバーラップしている 〇 エンジニアだけでなく、web3特化の営業なども注目を浴びる 〇 web3で考えられるビジネスは2つ ・web3でコミュニティを作るビジネス ・web3のコミュニティを作るための支援ビジネス
以下でそれぞれについてまとめています。
※技術的なものや正確な仕組みは本当に何もわかってません
※解釈が全然違うよ、というご指摘は全面的に受け付けます
おすすめコンテンツはコチラ
〇 2021年に資金調達したスタートアップの数、資金調達額まとめ一覧【1月~12月】
〇 2022年に資金調達したスタートアップの数、資金調達額まとめ一覧【1月~】
そもそもweb3、web3.0ってなに?
結論からまとめると‥‥
- 新しいプラットフォームの概念
- プラットフォームを管理する企業や人がいないプラットフォーム
- 使われている根底の技術はブロックチェーン
詳しく書けば書くほどややこしくなっていくので、暗号資産投資大手のグレイスケール(Grayscale)がだしている「THE metaverse」のレポートから以下を引用します。
色々と調べましたがこれが一番分かりやすかったです。
ここで記載のあるweb1.0、web2.0、web3.0の明確な線引きはない(はず)です。
解釈イメージは以下でいいと思います。
web1.0:インターネット黎明期(HP制作だけでめちゃ売上が立っていた世の中)
web2.0:SNS全盛期(GAFAM+αのプラットフォーム覇権)
web3.0(web3):ブロックチェーンを活用した新しいインターネット勃興期
図の各フェーズをそれぞれ翻訳すると‥こんな感じでしょうか?
web1.0:コンテンツは「読む専用」のものであり、装飾の少ないテキストで構成されている。運営は企業が行っており、読むためにはPCを使っていた。とくに情報はまとまっているわけではなく分散をしていた。
web2.0:コンテンツは読むだけでなく自分で書くことができる。また、コンテンツはプラットフォーム上に存在しており、色んなひととも共有ができるもの。プラットフォームを使うにはクラウドやモバイルを使う必要がある。プラットフォーム上にコンテンツがあるため、情報は1つないし特定のところにまとまっている。
web3.0(web3):コンテンツは読むだけでなく自分で書くことができ、保有することができる。保有できる=販売することができるということになる。自分独自の経済をもつようなもの。コンテンツの管理者は不在で、ネットワークに参加している全ての人になっている(=ブロックチェーンの考え方)。そして、情報はまとまっているわけではなく、分散をしている。
イメージできますか?
web3ってつまりどういうこと?
web3、web3.0を一言でまとめると「既存のプラットフォームとは全く違う形の新しいプラットフォーム」ということかと思います。
既存のプラットフォームとは、いままさに私たちが使っているGoogleやFacebook、 Twitter、Microsoft、TikTokなどです。
この「いち企業が独占的に情報をまとめているプラットフォーム」が既存のプラットフォームであり、web3(web3.0)はこれらとは全く思想が違うものです。
web3(web3.0)は関わる人がすべて管理者になっているプラットフォームです(根底思考はブロックチェーンと同様です)。
つまり情報がいち企業や組織にまとまっていないため「新しいプラットフォーム」なのです。
web3では何ができるの?
では、web3ではなにができるのか?
結論からいうと「独自ルールを設定できるコミュニティが作れる」ことができます。
プラットフォームには特定の管理者が存在しないと前述しました。
つまりこのプラットフォーム内であれば、個人的な想いや有志の仲間たちで独自のコミュニティが作れます。
そして、コミュニティを立ち上げるときには最低限のルールを設定できるため、個人や組織が実現したいルールをそれぞれ作ることができます。
優秀なクリエイターが海外のエンドユーザーに少ない手数料かつどこでも同じ価値の仮想通貨で販売ができたりします。
この考え方は、既存のプラットフォームでは考えられない思想です。
リアルに現在をイメージするとわかりやすく、日本のクリエイターが海外のユーザーに物を売ろうとすると、何かしらのマーケットプレイスに出品手数料を払って出品。カード会社に手数料を払って決済してもらい、配送料をかけて配送をします。
これがweb3で独自コミュニティを作ってしまえれば、すべて直接やり取りが完結できるものになります。日常が全く別なものになります。
具体的なweb3(web3.0)事例はなに?
日本国内のweb3事例
正直、国内事例は調べきれていません。キャッチアップでき次第、順次事例をサマリー的に紹介します。
Minto
ブロックチェーンゲーム『The Sandbox』の仮想空間上の土地を購入し、独自のファンが集まれるマーケットプレイス(都市)を構築。
詳しく知りたい方はこの動画を理解が深まります。
海外のweb3事例
海外では2017年ほどから注目されているこのweb3領域。数えればキリがないため、ありものの資料をペタペタと貼っていきます。
a16zの投資先ポートフォリオ
まずはweb3をけん引している海外VCのa16zの投資先ポートフォリオ。

Grayscaleの「THE Metaverse」レポート
続いて、Grayscaleが公開している「THE Metaverse」レポートから、web3のカオスマップ。

見てわかる通り、カテゴリーは多岐に渡っています。そして、これを見た印象は「全然知らねえ!」でした。
海外での加熱ぶりをみると、必ず波紋として日本でも同じカテゴリーが注目される気がします。
web3はこれからどうなるの?
ここからは独自解釈、チラ裏メモ的なものになります。
全体を俯瞰してみたときに私が感じる所管サマリーはこんなかんじです。
web3参入難易度が高そうなビジネス
・リアルアセットのビジネスや、少なからずリアルアセットに接続するビジネスはなかなか参入が難しそう
web3のチャンスを通じて大きくなる会社
・インターネット黎明期(web1.0)で大きくなったのは「インフラを作った/売った会社」「箱(HP)を作る会社」「メディアを作った/売った会社」
・web3でも同じ構造になるか
・web3のインフラ構築する会社、コミュニティ構築する会社、コミュニティを束ねる会社など
web3で必要とされる人材
・web1.0や2.0のときと同様で、エンジニアは必須人材になる
・またweb3内のビジネスを広める職種(セールス)もなくならないか
web3と相性の良さそうなビジネスカテゴリー
・ざっくり以下のビジネス①はBtoC企業、②はBtoB企業という住み分けになる?
ビジネス①_web3の独自コミュニティでビジネスをする場合
・他者と交流できる場(販売購買含む)。いまのSNS、音声コミュニケーション
・金銭や重要文書のやり取りができる場。いまの銀行や士業
・情報を整理してある場。いまのメディアや図書館
・何かを売る場。いまのマーケットプレイスやネットショップ
ビジネス②_web3参入のタイミングをビジネスにする場合
・例えば、保険、法務、セキュリティ、プラットフォーム構築など。
・B2B支援企業やインフラ支援系
まとめ
そもそも初歩の初歩もわからないなかで暗中模索で頭を整理してみました。全然的外れな点や解釈が違う点も多々あるかと思います。
個人ブログなのでご愛嬌としてもらえれば・・・・。(ご指摘は深い学びになるので大歓迎です!)
参考出典
『THE METAVERSE』Grayscale Research
note『2022年は「Web3」元年になる』KOZO Yamada|NFTゲームの専門家|山田耕三
note『「Crypto」改め「Web3」業界 2022年の展望。』国光宏尚 (Hiro Kunimitsu)
『Web3 とは何か?急速に注目を集める新たなトレンド』The HEADLINE
スライド『ブロックチェーン×WEB3.0入門資料』KAYATO
YouTube『Sandboxでの2.8億円のNFT販売とWeb3企業への転換の舞台裏-Minto水野和寛』VC社長の起業しろチャンネル
YouTube『2018年にブロックチェーンに惚れ込み起業、Web3領域で挑戦した3年の軌跡-Stake Technologies渡辺創太』VC社長の起業しろチャンネル