有価証券報告書から数字で整理できるものをまとめてみました。Yahooファイナンスで見ることもできますが、ぱっと見のビジュアルで見たくなったので作りました。
また、後半には気になるインタビュー記事も抜粋しています。ビジョナル(ビズリーチ)について定性定量の側面で参考になれば。
数字でみるビジョナル
企業概要
代表者名:南 壮一郎
証券コード:4194
上場市場:マザーズ
業種分類:情報・通信
HP:https://www.visional.inc/ja/index.html
投資家情報:-
創業:2007/8
IPO:2021/04/22
採用ページ:https://www.visional.inc/ja/careers.html
ミッション
新しい可能性を、次々と。
関連会社数
6社
参照リンク
新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)(提出日:2021年3月17日)
役員数と役員報酬
取締役:5名、役員報酬:5,000万円
社外役員:3名、役員報酬:796万円
従業員数
30名
平均年齢
39.7歳
平均勤続年数
3.5年
平均年収
1,117万円
図版でみる「数字でみるビジョナル」


南壮一郎氏のインタビュー記事の抜粋まとめ
本来、働き方にまつわる選択肢や可能性はもっと多様であるべきだし、そのためには、日本の求職者も採用企業も自分のためにもっと主体性を持ってもらいたいのです。そのお手伝いを僕らがしていきたい。日本の働き方の歴史を振り返った時に、「21世紀の新しい働き方を支えたのはビズリーチだよね」と言われるように。
RecruitWorksInstitute「南壮一郎氏 株式会社ビズリーチ 代表取締役社長」より
イノベ―ターに必要なものは二つあると思います。一つは社会に関心を持つこと。僕はよく周囲から「ビジネスモデルおたく」と呼ばれますが、何かに興味を持ったら、なぜこの会社は伸びているのか、なぜこの商品は売れているのかとトコトン調べています。まずは広く興味を持つことです。もう一つは、人に流されないこと。イノベーションは、他の人が気付いていなかったからこそイノベーションになります。何か新しいことをやろうと思えば、周りは反対することが多いのが世の常です。しかし、自分の考え方と同じ人ばかりでは、イノベーションは起きない。人は自分と違うからこそ新しいアイデアに批判的になります。だからこそ、自分の考えを信じ抜いて、周りの安易な反対の声を気にしないことも資質の一つになると思います。
日本の人事部「日本には新たな人材プラットフォームが必要 “人材市場の可視化”で企業に採用力を取り戻す」より
楽天の三木谷さんですね。世の中における新しい事業に対する考え方を教えていただきました。三木谷さんから「事業において一番大切なことは大義名分だ」と言われたことがあって、今でもその言葉を大切にしています。「何のために事業を創っているのか?」を問い続けて、大切にしています。
the Entrepreneur「0から価値を創るもの以外やらない」より
—ビズリーチという事業からスタートし、ダイレクトリクルーティングやハイキャリア人材にフォーカスしたマーケットなど、新たなトレンドやマーケットを作り上げてきました。改めて、創業から上場までを振り返っていただけますか。
CNET Japan「ビズリーチ創業から12年–上場を果たしたビジョナル南社長が見据える「次の10年」」より
やっぱり課題設定が良かったんだと思います。われわれの事業作りの根幹は、常に「課題」なんですよね。もちろんタイミングも重要ですが、その時代における解決されるべき課題が何なのかを丁寧に磨き上げて、定めることが事業において大事で、そのうえでスタートできたことが良かったじゃないかなと思います。
会社の組織をスケールする上で大切だったのは、自己認知力だと思っています。僕は、何百人もの組織を率いる事業フェーズでトップを務める能力や特性を持っていないことに早々と気づき、自分よりもこのフェーズの成長を率いるのが得意なメンバーを頼りながら、役割分担とチーム力で乗り切ってきました。
logmeBiz「「採用は本当に確率論」Visional・南壮一郎氏が語る、経営者の役割」より
「上場を決めたのは、2016年に行ったシリーズAでの資金調達(11億5000万円)の時だ。当時、上場企業としてどうありたいのかを考えたとき、僕たちは『息を吸うように事業を作り、成長させ、社会の課題を解決するようなインパクトを与える』企業になりたいと思った。しかし、上場をすれば株主が増え、事業運営にあたり考慮しなければならない変数が増える。中長期的な視野をもって事業を成長させたいと思っていても、トラックレコードがなければ投資家は納得してくれない。だから、僕たちは2016年のシリーズAを行った際、2021年春に上場をすると決め、そこから逆算して組織や事業のトラックレコードを作りこんできた」と南氏は語る。
TechCrunch「ビジョナル南壮一郎氏上場インタビュー、創業から12年の道のりと上場企業として目指すもの」より
B2B事業を育てるには10年は必要です。ですから上場に際し、投資家の方と面談した時も、10年先を見据えて出資してくださるようお願いしましたし、理解していただいたと思います。われわれはこれまで、利益を中長期的な企業価値向上に向けた投資に使ってきましたが、今後もそれは変わりません。
経済界ウェブ「「人生はリセットされる。進路は常に“一番面白い場所“」―南壮一郎・ビジョナル社長」より